こんにちは、シミズです。
私は今現在、ボードゲームカフェのオーナーをしていますが、前職は学習塾の教室長をしていました。
今年の2月末でアルバイト時代含め約9年間勤務した学習塾の会社を退職し、起業したわけです。
起業という人生の節目ですし、これまでの会社員生活も含め、ボードゲームカフェ開業までの経緯を振り返って見ようと思います。
日芸 → 社員講師へ
まずは、大学から学習塾の会社に就職するまで!
日本大学芸術学部3年の冬から4年の春にかけて普通に就活をしていました。
その時は教育業界には目もくれず、当時流行っていた電子書籍に関わる仕事がしたいと思い、電子書籍を扱っている会社を何社か受け五反田のとあるIT企業から内定をもらって夏まで意気揚々と過ごしていました。
そして、夏以降内定先のIT企業で内定者インターンがスタートし、毎週1~3回ほどその会社でアルバイトをさせてもらっていました。(今思えば、インターンなのにちゃんと給料くれるなんていい会社だったのかも)
そこでは当然のことながらIT企業なので毎回パソコンやらモバイル端末と睨めっこになるわけです。
はじめの方は目がめちゃめちゃ痛くなったのを覚えています。
2ヶ月ほどインターンを続けるうちに、「これは本当に自分がやりたいことなのか」「自分はこれを楽しめているのか」という疑問が浮かんできました。
というのも、目に見えないユーザーに向けて企画を考えて、発信して戻ってきた数字で良し悪しを判断して次に繋げるという仕事がどうも性に合わないなぁ、と思うようになったのです。
あとついでに1日中座ってのPC作業もこの上なく苦痛でなかなか慣れず、これは自分には向いていないと確信し、もう一度自分の進路を考え直すことにしました。
それが大学4年の冬のこと。
いろいろ考えた結果、なんだかんだで大学1年の頃から続けていた個別指導塾の講師のバイトって楽しくて、やりがいもあってものを教える仕事が自分に向いているんじゃないかと思うようになりました。
とはいえ、個別指導塾の講師は学生のアルバイトが中心で、なかなか社会人がキャリアアップするのは難しかったので、大学を卒業後は科目等履修生として大学に残り教職をとることにしました。
アルバイトをしていた塾の上司の厚意で社員講師として、塾の会社に入社させてもらい、2年ほど午前中は大学で教職の授業、午後からは塾で仕事という日々を過ごしました。
社会人の教員免許のとり方は↓
-
-
社会人が教員免許を取得する方法
こんにちは、シミズです。 私は、前職は大手個別指導塾の教室長をしていました。 その仕事をするきっかけになったのは、大学生時代にその塾で講師のアルバイトをしていて、それで内部リクルートという形で社員にな ...
続きを見る
社員講師 → 教室長へ
社員講師2年目の夏、教員採用試験を受験し不合格になりました。
そこでそのまま講師を続けながら教員を目指すか、そのまま教室長にキャリアアップするか、かなり悩みました。
もともと子どもに勉強を教えるのが好きで、社員講師をしながら教員を目指していたので、そこから教室長という経営色の強い仕事にいくというのはどうなんだろうと。
いろいろ考えた結果、塾の教室長になることに。
理由は、教えるのが楽しいと思ったきっかけは塾だったので、どうせならこの塾の仕事でキャリアアップしていくのも悪くないんじゃないかと思ったから。
そして、2015年の2月から教室長になり、国分寺の近くの教室に着任することになりました。
自分が勤務していた個別指導塾は全国に展開していて、教室長になるとその会社が管理する直営校の一つの運営全般を任せられることになります。
基本的に一つの教室につき社員は一人(大規模教室になると2人以上)で、私が教室長として着任した教室は比較的小規模だったため、アルバイト講師の採用から販促、営業、入会契約などなど運営全般を自分一人ですることに。
始めのうちは講師はいう事聞かないだ、保護者からクレームもらうだ、やること多すぎてわけわかんねぇだ、でてんてこ舞いでした(笑)
直接子どもに勉強を教えることがなくなり、日々のあまりの忙しさ、休みの少なさに衝撃を受けつつも、半年ほどして慣れてきて、上司や同僚にも恵まれてなんとか教室を運営できるようになっていきました。
そして、自分が採用してマネジメントした学生講師がやる気をだして頑張ってくれて結果を出してくれたり、教室の売上や在籍生徒数などの数値が目に見えるわかりやすい形で出るとことに講師時代以上の面白さを感じるようになりました。
教室長 → ボドゲカフェ開業へ
教室長として2年目が終わったあたりから沸々と、このまま学習塾で働いていていいのかという疑問が湧いてきました。
アルバイト講師・社員講師・教室長を関わり方は違えど、大学一年のときからずっと同じブランドの学習塾に勤務してきて、このままで20代を終えていいのかなという悶々した日々を過ごすようになっていきました。
そこで他の世界も見てみようと転職活動をすることに。
全然違う業界の会社に話を聞きに行ったりするのは楽しくて、そのときはWantedlyを使っていたのですが、「話を聞きに行きたい」をタップするだけで会社の担当者(ときには社長)から連絡が来て、会社に話を聞きに行けるというスピード感は衝撃的でした。
そんなこんなでWantedly経由で様々な企業を回る中で、ふと転職しても会社員であることには変わりないんだよなぁ〜と漠然と考える様になりました。
そして、「どうせ会社辞めて新しい事するなら、いっそ自分でなにか始めた方が早いんじゃね?うん、その方が絶対おもしろい!」と思う様になり、次第に起業する方向に気持ちが傾いていったのでした。
もともと別に学習塾の仕事が嫌というわけではなく、別のことがしてみたい新しいことがしてみたいという思いが強かったので、別の会社で一から始めるのもどうなのかなぁと思う部分もありました。
また、学習塾を運営していく中で、子どもたちの可能性を伸ばすために、勉強以外にももっと必要なことがあるんじゃないか、できることがあるんじゃないか、とモヤモヤ考えることが多くなり、そんな事業を形にできないかと考えるようになっていきました。
ときを同じくして、昨年5月に結婚式を挙げ、その際に式で流す動画制作をお願いしていた大学時代の友人とこの起業の話で盛り上がり、一緒にやろうと一気に話が加速していき、結果起業することにしました。
なんでボードゲームカフェなのか
純粋に面白い!人と関わる仕事がしたい!
今回ボードゲームカフェを開業するまで全然そういう文化があることも知りませんでした(笑)
開業にあたっていろいろボードゲームで遊んでいくうちに、純粋にボードゲームって面白いなぁと。
ボードゲームで遊ぶのって人と人が直接コミュニケーションを取るので、はじめての人同士でも会話がたくさん生まれます。
そういう人と人とが直接関わってボードゲームを通して新しいコミュニティを作っていくというところにすごく魅力を感じました。
学習塾で楽しく働いてこれたのも、いろんな人と関わっていくのが楽しかったからだと思うので、このボードゲームカフェ運営を通しても同じ様に人との出会いを楽しんでいきたいと思っています。
そして、ボードゲームをすることって、純粋にコミュニケーションのトレーニングにもなるし、誰でもすぐできるようになるので達成感も得やすい、と。
これって、今後、子こどもの教育にも活用できるんじゃないか、塾で感じていたモヤモヤを解決することにもつなげることができるんじゃないかと思いました。
飲食店の割に初期投資が少なくて済む!
一応カフェなので飲食店になります。
飲食店だとキッチンの設備費などでかなり費用がかかるところですが、ボードゲームカフェの場合、ボードゲームで遊ぶことがメインなのでキッチンの設備がほとんど必要なく、かなり初期費用をおさえることが出来ます。
起業するときめて開店まで1年もなく、資金もあまりなかったのでそこはとても助かりました。
2人の経験が活かせる!
もともと友人がボードゲームが好きで集めていたこともあり、ボードゲームに関するサービス面は友人が、店舗の経営については自分が学習塾の運営経験を活かしてと、二人の経験がうまく活かせるのがボードゲームカフェでした。
江古田に遊び場を作りたい!
江古田で学生時代を過ごして、江古田という街にはもともとすごく思い入れがありました。
ボードゲームカフェをやろうと決めたときから、やるなら江古田だろうという感じで、江古田ありきでスタートした部分もあります。
江古田って大学が3つもあって若者が多い割に遊ぶ場所がカラオケくらいしかないんです。
だから、江古田に学生がたまれるような遊び場を作ったら面白いんじゃないかと思ったわけです。
子どもの教育にも繋げられる!
これが自分の中では一番重要かなと!
すでにニュースにもなったりしていますが、ボードゲームを使った教育プログラムもちらほら出てきています。
ボードゲームって、相手を見ながらするのでコミュニケーション能力を伸ばす事もできますし、自分で考えてやる要素が強く、かつ誰でも勝つことができるので、楽しく手軽に成功体験をつんで自己肯定感をUPさせることができるんです!
自分もこのお店をやる中で、ゆくゆくはボードゲームを使った教育プログラムを展開したいなぁと思っています。
という感じで、ボードゲームカフェ開業までの流れを綴ってみました!
今度、ボドゲカフェ開店までの流れは詳しく書きたいと思います。
それでは〜