こんにちは、シミズです。
梅雨入りして夏はすぐそこですね。
前職の塾業界は、ちょうど夏期講習目前で去年までは毎年この時期はとても忙しかった記憶があります。
そこで前職で得た塾業界に関する情報や知識を記事にしていければと思います。
これから塾を探したり、塾業界で働く人の少しでも助けになれば幸いです。
今回は、「塾の種類」と「それぞれのメリット・デメリット」について書きたいと思います。
今回解説する塾のメインの生徒は小学生、中学生にになります。
もちろん、多くの塾は高校生も対応可能ですが、高校になると今回割愛する予備校も選択肢に入り、その点も考慮して塾探しをすることをオススメします。
個別指導塾
まずは、個別指導塾。
私の前職の学習塾もこの形式の塾でした。
大手ですと、明光義塾やスクールIEなどが有名ですね。
ここ数年で一気に数を増やし、ポピュラーになりつつある塾のスタイルです。
昔ながらの集団塾でも、個別指導部門を立ち上げたり、新たに個別指導のブランドを立ち上げる塾も少なくありません。
講師が生徒につき、個別に授業をするため、わからない部分を直接その場で質問したり、自分のペースで進められるところが最大の特徴です。
また、スケジュールも生徒の都合に合わせてくれるので、部活動や習い事とも両立がしやすいです。
1対1のところもあれば、1対2、1対3〜4というところもあり、「個別」の定義はそれぞれで、授業の時間は塾によって異なりますので、ひとえに個別指導と言っても多種多様なので注意が必要です(この辺も改めて書きたいと思います)。
講師の多くは、学生のアルバイト講師になります。
また、授業は教科ごとの選択になる場合が多く、すべての教科をカバーしようとすると授業料がかなり高額になります。
メリット:すぐに質問ができ、自分のペースで進めることができる。スケジュールの融通がききやすい。
デメリット:授業料が高い。競争心が身につきにくい。
こんな生徒にオススメ!
・部活や習い事が忙しくスケジュールがよく変わる人
・教科ごとに得意不得意がはっきり分かれている人
・勉強のやり方から自分に合わせて教えてほしい人
集団塾
次に、集団塾。
これは講師が複数名の生徒に対して学校のように集団授業を行います。
大手ですと、関東圏では早稲田アカデミー、栄光ゼミナールなどが有名ですね。
昔からある形式の塾なので、通ったことがある方も多いのではないでしょうか。
集団で一斉に授業をするので、わからないところがあってもなかなか質問ができないのがデメリットですが、授業後に質問を受け付けたり、専用のチューターがいて質問を受け付けている場合がほとんどです。
ただ、個別指導ほどの臨機応変さはありませんし、引っ込み思案な生徒には向かないかもしれません。
集団で授業を進めていくので、一定のペースでカリキュラムが進み、他の生徒と切磋琢磨し競争力を身につけることができます。
個別指導だと、生徒に合わせすぎてしまう反面、生徒に競争心が身につきにくいという欠点もあります。
そのため、受験の際、上位の高校を狙っているという生徒には集団塾の方がおすすめです。
授業料は個別指導塾に比べると安く、講師は学生のアルバイト講師の他、プロの塾講師もいます。
スケジュールはその授業を休んでしまうと振り替えることができないことがほとんどですが、中にはビデオ授業等でフォローしてくれるところもあります。
メリット:授業料が安い。競争心が身につく。
デメリット:スケジュールの融通がききにくい。質問がしづらい。
こんな生徒にオススメ!
・受験で上位校を目指している人
・各教科の得意不得意がそんなにない人
・積極的に質問できる人
家庭教師
塾とは違いますが、家庭教師についても説明しますね。
家庭教師は、先生が自宅まで来てくれて1対1で授業をしてもらえるというものです。
そのため、塾まで行く必要がないので、通塾の時間がかからず時間を有効活用できます。
個別指導塾よりもスケジュールは調整しやすいです。
また、毎週同じ先生が授業をしてくれるので、生徒に完全に合わせたカリキュラムで授業を進めてもらうことができるが最大のメリットといえます。
一方で、先生が合わないとなった際に、先生の変更がききづらいのがデメリットです。
家庭教師のトライのようなところと契約して派遣してもらっている場合は、お願いすれば変更できると思いますが、個人契約でやっていた場合はそうもいきません。
授業料は、個別指導塾や集団塾と比べると高くなります。講師は、学生のアルバイトからプロまでいます。
メリット:通塾の時間がかからない。自分に合わせたカリキュラムで学べる。
デメリット:先生の変更が難しい。授業料が高い。
こんな生徒にオススメ!
・部活や習い事で塾に行く時間がない人
・周りに他の生徒がいると集中できない人
映像授業形式塾
最後に、最近増えつつある映像形式の塾についてです。
一番有名なのは、CMや「今でしょ」の林先生でお馴染みの東進ですね。
ただ、東進のメインターゲットは高校生になりますので、中学生以下にはあまり馴染みが無いかもしれません。
高校生を対象とした予備校はどんどん映像授業に移行する傾向があります。
一方で、中学生以下を対象とした塾ではあまり映像授業をメインにしたところは見かけません。
インターネットを通して映像授業が受けられる塾をちらほら見かけるくらいですね。
理由としては、中学生くらいですと、なかなか自分で学習のペースを管理できないため、映像授業を自分で見るだけの授業では成果が出にくいためだと思います。
映像授業のメリットは、自分の好きなときに見て授業が受けられるので、日程の調整が個別指導塾や家庭教師と比べても遥かにつけやすいという点です。また、授業料もかなり安くなっています。
いい事だらけに見えますが、実際にやってみると、自分で映像を見て理解し、確認テストを受けて、次に見る映像を決めてとかなりやることが多く大変です。
そのため、中学生にはまだはやいように思います。
映像授業形式の塾の場合は、しっかりと学習の進捗を管理してくれる体制が整っているかどうかが選ぶポイントになってきます。
メリット:授業料が安い。スケジュールが自由に決められる。
デメリット;学習の進捗管理が難しい。
こんな生徒にオススメ!
・部活や習い事で授業を受けられる時間が限られている人
・自分自身で学習の進捗を管理できる人
まとめ
以上、塾の種類とメリット・デメリットのまとめでした。
どのサービスも生徒のことを考えて作られていますので、変なものはよほどないと思います。
それでも評判がかなり分かれてくるのが塾です。
その評判の多くは、ニーズとサービスの不一致によるものだと感じています。
なので、しっかり自身のニーズを明確にして塾探しをすることをオススメします。
また、個別指導塾時代、よく塾を掛け持ちしてる生徒がいました。
英語は個別指導塾、数学は家庭教師、理科と社会は集団塾というように。
もちろん完全に悪いとはいいませんが、費用と効率を考えるとやはりひとつのところでしっかり見てもらったほうが成果は出やすいです。
大切なお子様の勉強のことなので、慎重に塾を探している方が多いと思いますので、少しでもこの記事が手助けになれば幸いです。
それでは〜