Homebridgeを使った、HomeKit拡張 第二弾!!
はじめに
第一弾に引き続き、Homebridgeのプラグインによる、Appleホームで扱える機器の拡張についてご紹介いたします。
初期設定のやり方が知りたい方は、こちらをご覧ください!↓↓
今回は、WindowPCの遠隔起動(Wake On LAN)できる機能をAppleホームに追加していきます!!
Wake On LANとは?
まず、Wake On LAN(WoL)の原理を簡単に解説します!
WoLは、特定のネットワークパケット(マジックパケット)を送信することで、スリープ状態や電源がオフのコンピュータをリモートから起動する技術です。
このマジックパケットは、目的のコンピュータのネットワークアダプタに送信され、アダプタがそのパケットを受信することでコンピュータを起動します。
簡単に例えると、リビングにいるのに、別の部屋の照明をリモコンでつけられるようなイメージです。
利用するための要件
WoL を利用するには以下の要件を満たす必要があります:
- 対応ハードウェア: コンピュータのマザーボードとNICが WoL に対応していること
- 対応ソフトウェア: オペレーティングシステムやドライバが WoL をサポートしていること
- BIOS/UEFI 設定: BIOS または UEFI で WoL 機能が有効化されていること
- ネットワーク設定: ルーターやスイッチが WoL パケットを適切に転送するよう設定されていること
PCの設定 & 手順
遠隔起動したいPCの情報を取得する
※homebridgeの設定で使用します。
- Windowsの設定を開く(スタートキーを右クリック > 設定)
- 「ネットワークとインターネット」の中にある、「プロパティ」を開く
- 下部にに書いてある「物理アドレス(MAC)」をメモ帳などにメモしておく
- 「IPv4アドレス」もメモ帳などにメモしておく
さらに、詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!↓↓
Windowsの設定を変更する
- ハードウェア「Ethernet」の設定
- スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を開く
- 「ネットワークアダプター」> 「〇〇〇 Ethernet Controller 〇〇〇」に移動
- 右クリックし「プロパティ」を開く
- 「詳細設定」>「Wake On Magic Packet」を有効にする。
※名称が異なる場合があります。 - 「電源の管理」>「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェックを入れる
- 高速スタートアップをオフに変更
- Windowsの検索で、「コントロールパネル」と検索し、ダブルクリック
- 表示方法を「小さいアイコン」又は「大きいアイコン」に変更
- 項目一覧の中から、「電源オプション」を開く
- 左上の、「電源ボタンの動作を選択する」に移動
- シャットダウン設定の「高速スタートアップを有効にする」を無効に変更
※デフォルトでは、グレーアウトして操作できないので、上部の「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックし、変更できるようにする必要があります。
以上で、Windows側の設定は終了です。
BIOSの設定を変更する
- BIOS画面を起動
- まず、PCの電源を消します。
- 電源を入れ、BIOS起動用のキーを連打しUEFI BIOS Utilityを起動します。
※各メーカーによって入力キーが違うので、下記のページで確認してください↓↓
BIOSが起動できたら、WoLの設定を有効化していきましょう!!
※今回は例として、ASUSでのやり方を解説します。
1. EZ mode が表示されている場合は <F7> を押して Advanced mode に切り替えます。
2. Advanced > APM Configuration の順に進みます。
3. Power On By PCI-E を [Enabled] に設定します。
4. <F10> を押して設定を保存し、システムを再起動します。
以上で、マザーボード(BIOS)側の設定は終了です。
homebridgeの設定 & 手順
プラグインを追加する
- homebridgeの「ダッシュボード」から「プラグイン」へ移動
- 「インストールするプラグインを検索…」と薄く書いてある、検索バーに「WoL」と入力
- 一番上に出てくる「Homebridge WoL」の右下にある「↓」を押し、インストール
- 少し待って、プラグインページに追加されれば完了
プラグインの設定
- homebridgeの「ダッシュボード」から「プラグイン」へ移動
- プラグインの右下にある点をクリックし「設定」を開く
- 「Name」の部分に、つけたい名前を入力 ※今回は『My PC』
- 「Pinging configuration」>「IP address or hostname」の部分にメモしておいたIPアドレスを入力
- 「Wake configuration」>「MAC address」の部分にメモしておいたMACアドレスを入力
- [保存]をクリックし、[再起動]する
- 再起動が完了したら、「ダッシュボード」から「アクセサリ」へ移動
- アクセサリが追加されており、クリックするとPCが起動すれば設定成功です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、Homebridgeを使用してWake On LAN (WoL) 機能をAppleホームに追加する方法を詳しく解説しました。
HomebridgeとWoLプラグインを活用することで、Apple Homeアプリから簡単に家庭内のコンピュータをリモートで起動できるようになり、在宅勤務やリモートアクセスの際に非常に便利です。
私の使い方としては、AppleホームからPCを起動、Chromeリモートデスクトップで操作することで、いつでもどこでも操作することができてとても快適です!!
みなさんも、ぜひWoL機能を導入してみてください!^ ^
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